新型コロナウイルス感染症が世界中に大流行(パンデミック)し、京都府では2回目の緊急事態宣言がありました、ウイズコロナ・アプターコロナ時代を見据えて生きていくことになります。
令和3年を迎え、早いもので、司法害士業務は33年目、京都家庭裁判所の家事調停委員も14年目となりました。 また、今年の1月から、京都家庭裁判所の参与員となるべき者に選任されましたので、今回は参与員制度についてご説明しようと思います。
家庭裁判所では、夫婦、親子、兄弟姉妹間など親族間の争いごとを扱っていますが、単に法律専門家の判断によるだけではなく、一般社会における健全な良識に照らしてどのような解決が適切かという観点も必要となります。
そこで、家事審判や人事訴訟の手続において、一般社会の良識を反映させることができるように、国民が参加する参与員制度が設けられています。
家事審判事件には、氏や名の変更などの一定の身分事項について、家庭裁判所が後見的な立湯から判断をする事件や、親権者の指定・変更、遺産分割などの当事者が対立して争う事項について判断をする事件があります。
また。人事訴訟事件には、離婚などの婚姻関係事件や、認知などの親子関係事件、離縁などの養子縁組関係事件があります、
参与員は、裁判官とともに、家事審判事件の審理や、人事訴訟事件の証拠調べ・和解の試みなどに立会い、裁判官に一般社会の良識などを踏まえた意見を述べるなどして、紛争を解決に導くという役割を担っています。
このような近況ですが、毎朝15分程度の運動や、休日には1万歩以上歩くこと、法律相談会や研修会等への積極的な参加も引き続き行っております。
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時代の節目を迎えて近況報告 |
2019.04.05 |
新元号「令和」が公布され、5月1日から施行されることになりました。ひとつの時代の節目を迎えました。つい最近まで、平成生まれの人が活躍するようになったことが話題となっていましたが、時代はまさに光陰矢のごとしのように、過ぎ去っていきます。
3月25日から4月5日にかけての2週間、裁判所は休廷期間中でしたが、その期日調整の影響もあり、来週からしばらくは、連日、京都家庭裁判所に登庁して、家事調停委員の執務に従事する傍らに、司法書士業務に励むという生活に戻ることになります。
司法書士業務は31年目、調停委員も12年目を迎えました。
司法書士業務の方は、不動産売買取引に伴う所有権移転や抵当権等の担保設定の登記、住所移転に伴う住所変更登記、債務返済に伴う抵当権等の担保抹消の登記、遺言や相続に伴う遺産分割協議や所有権移転登記のほか、京都公共嘱託登記司法書士協会の業務に関連して、京都府や京都市等の用地買収に伴う所有権移転等の登記手続。会社や法人に関する相談業務や役員変更、商号変更、目的変更、本店移転、解散等の登記手続。裁判手続は、債権の回収、債務の整理に関する任意整理、個人再生、自己破産申立手続等のほか、騒音、振動等の相隣関係や日常生活のトラブルに関する業務等。成年後見センター・リーガルサポート京都支部に関連して、成年後見人業務もあります。
調停案件としては、離婚に伴う親権者、養育費、面会交流、婚姻費用、財産分与、慰謝料等の協議。離婚後の紛争事件として、養育費の支払請求や、事情変更に伴う養育費の増減や親権者変更の協議や、面会交流方法の見直し等の問題があります。特に監護権のない同居していない父母と子との面会交流をめぐっては繊細な問題が山積です。遺産分割事件は、相続人の範囲、遺言書の有無、分割協議は済んでいるか、成年後見人や不在者財産管理人等の選任が必要か否か等の前提問題の整理や、遺産の現況、遺産の範囲、遺産の評価、分割の希望、特別受益、寄与分、使途不明金等の付随問題の主張整理が必要となります。
このような近況ですが、毎朝10分程度の運動や、休日には1万歩以上歩くこと、法律相談会や研修会、懇親会への積極的な参加も引き続き行っております。
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司法書士制度の変遷と報酬について |
2018.04.18 |
現在、司法書士の人数は、全国で約2万人、近畿に約4200人、京都には、ここは正確に605人です。 私は、1988年(昭和63年)12月に京都司法書士会に登録し、業務を始めてから、早いもので約30年となりました。略歴は事務所紹介のとおりです。
開業後15年目の2003年(平成15年)4月に報酬基準が廃止されるまでは、司法書士の報酬に対する考え方は、職務が公共的性格を有することより、報酬の改定には法務大臣の認可を要し、報酬基準の遵守と適正な運用を要するものとされていました。私の事務所では、基本的には、現在もこの報酬基準で運用しています。
司法書士の報酬に対する歴史は、司法書士制度の変遷の歴史ともいわれています。司法書士の歴史は古く、制度の発祥は江戸時代の奉行所(裁判所)に公事(民事訴訟)を提出するために、書類の作成代行などをした公事師にさかのぼるとされています。法制度としては、1872年(明治5年)の司法職務定制(裁判所構成法)第10章「証書人代書人代言人職制」の代書人です。証書人は現在の公証人、代言人は弁護士です。代書人は、1919年(大正8年)に司法代書人法が制定され、1935年(昭和10年)に司法書士に名称変更し、1950年(昭和25年)に新憲法下で司法書士法が制定されました。
1956年(昭和31年)に司法書士会が強制設立となり、司法書士会に入会しないと司法書士業務を行うことができなくなりました。1967年(昭和42年)に登記の手続代理権が付与され、書類作成代理から手続全体を代理することになり、報酬も書類作成枚数主義(たとえば1枚4750円の割合)と事件受託件数主義(たとえば1件4900円の割合)が併用されることとなりました。1978年(昭和53年)に国家試験制度が導入され、司法書士制度の目的および司法書士の職責に関する規定が定められ、国民に対する責任が明確化され、1990年(平成2年)の報酬規程の改正により、基本報酬(登記手続では、物件価格や資本金等の課税標準価格に応じた額、裁判所提出書類作成業務では、訴訟の目的価格に応じた額)が導入され、責任の対価を報酬に盛り込むものとなりました。
そして、2002年(平成14年)に司法書士法が大幅に改正され、上記のとおり、司法書士の報酬に関する規定が削除されると共に、司法制度改革により簡裁訴訟代理等関係業務が加わりました(訴訟の目的価格に応じた着手金:2割〜1割の割合、報酬:1割〜2割の割合)。
2016年(平成28年)がスタートしました。このお正月は、温暖で穏やかに幕が開かれたように感じられます。司法書士業務を始めて、平成の年数と同じ28年目を迎えました。
所属する京都司法書士会から推薦があり、司法書士も社会的活動に従事することが必要かと思い、平成19年4月から京都家庭裁判所家事調停委員を拝命し、早いもので9年目となりました。
また、京都家事調停協会からお薦めがあり、平成27年4月から同協会の理事を仰せつかっていますが、今年は2年任期の最後の年となります。1年目は研修担当理事、2年目のこの4月からは会長を務めさせて頂くことになりました。
これまで調停の期日は、司法書士業務もありますので、週1〜2回程度お受けしていましたが、理事をお受けした昨年度は協会行事を含めて週2〜3回程度、会長職の今年度は週3〜4回程度の活動となりそうです。
司法書士倫理の冒頭には、「司法書士の使命は、国民の権利の擁護と公正な社会の実現にある。」とあり、また、調停委員規則1条には、「調停委員は、紛争解決に有用な専門的知識経験を有する者又は社会生活の上で豊富な知識経験を有する者で、人格識見の高い、原則として40歳以上70歳未満の者の中から最高裁判所が任命する」旨が規定されています。
新年を迎えて、改めて自身の今ある立場を自覚し、日々研鑚し不断に努力を続けなければなりませんが、まずは今年も、毎朝5時半に起床し、少し汗ばむ程度の運動を10分程行い、「挨拶をする・約束を守る・嘘をつかない」ことを心がけたいと思います。また引き続き、休日は、特に他の用事がない限り、日頃の運動不足を解消するために、四季折々の景観を眺めながら、鴨川や寺院等を散歩して、1万歩以上は歩くようしています。以前このコラムでもご紹介しましたように、2か月に1度は「洛豊会」を開催し、また「日本酒の会」や「○○を囲む会」などなどや、その他にも、出来る限り調停協会や司法書士会等が開催する無料相談会や研修会に出席し、そのあとの懇親会にも参加して親睦を深めたいと思っています。
本年もよろしくお願い致します。
「1月は去(い)ぬ、2月は逃げる、3月は去る」と言われますが、早いもので4月になりました。
新年度として、私が所属する京都司法書士会洛南支部も17日に総会が開催されます。今から8年前の平成19年4月に、それまでの下京支部と伏見支部が合併して、洛南支部が誕生しました。2期4年、初代支部長に就任することとなり、偶数月に役員会、奇数月に定例会(研修会等)、年何回か無料登記法律相談会を開催させて頂きました。平成23年4月から2期4年、副支部長として引き続き支部活動に携わってきましたが、この総会で退任の運びとなります。今後も定例会や相談会には出来る限り参加していきたいと思っています。支部活動後の懇親会も楽しみのひとつではあります。
また同様に、平成19年4月から所属する京都家事調停協会も28日に春季総会が開催されます。
新たに2年間理事としてお手伝いさせて頂くこととなります。
振り返りましても、人生、思うようにいった試しはありませんが、「人間到る処青山あり(じんかんいたるところせいざんあり)」と言われますように、たまたま縁があって、いろいろな経験をさせて頂くに至っています。
このお正月は、京都市内では61年ぶりとなる20pを超える大雪となりました。地球温暖化による海流の変化により、北半球では2010年から平均気温が下がり始め、再来年の2017年には平均気温が7〜8度下がり、逆に南半球では、急激に温度が上がり、降水量は減り、干ばつなどの自然災害が起こるという研究報告があるようですが、地球温暖化の問題は地球的規模で対応すべき課題ではあります。
ところで、ある有名な元関取が相撲界に入門する頃だと思いますが、尊敬する父の親方から、
「挨拶をする」・「約束を守る」・「嘘をつかない」ことが大事だと教えられたと語っていたことがありました。簡潔でいいですね。今年も心がけたいものです。
世帯を持った頃からですが、毎朝5時半に起床し、少し汗ばむ程度の運動を10分程することを日課にしております。今年も続けていこうと思っています。
昭和63年12月に京都司法書士会に登録し、平成の年数と同じ年数、司法書士業務を務めてきました。この道を一筋に歩むことを決意し、可能な限り研修や会務に出席し、幸いにも良き仲間に恵まれ、いろいろな役職を経験し、平成19年4月からは会の推薦もあり、京都家庭裁判所の家事調停委員に任命され、週2日間程は勤務させていただいています。
郵便ポストの年賀状と年賀状以外という表示がいつもの表示に戻り、全国で成人式が催され、いよいよ新年が本格的に始動致しました。
本年もよろしくお願い致します。
今回は、私が多年関わってきました、「洛豊会」をご紹介することに致します。
洛豊会は、関西在住の大分県出身の有志の方々(洛豊会の「豊」です。)が、
京都を始め関西に居住する方々(洛豊会の「洛」です。)と、共に手を取り合い、
助け合い、学び合い、そして楽しむ会として、平成6年12月14日に結成された親睦会です。
洛豊会の「豊」は、豊前国(ぶぜんのくに)、豊後国(ぶんごのくに)がかつて日本の地方行政区だった令制国であり、現在の大分県から福岡県東部に位置することに由来します。
私が洛豊会に入会したのは、結成当初から関与された「豊」のメンバーの方から、「洛」の一員として参加するようお誘いがあったのがきっかけでした。
勉強会あり、人生相談ありで、もちろん飲み放題の飲食ありということで、欠かさず出席しているうちに、いつしか会長を任されています。
このホームページの作成をご指導いただいております、「はゆかシステム」の堀之内さんも、
現在は洛豊会の事務局を担当されています。
興味をお持ちの方がおられましたら、是非、ご連絡下さい。
<洛豊会事務局>
e-mail : rakuho-kai@hayuka-system.com
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調停制度活用のおすすめ |
2014.06.19 |
司法書士業務に関連する調停について少しご説明をすることにします。
裁判所の調停制度は、平成24年に施行90年を経過しましたが、お互いの話し合いと譲り合いで、
・借地借家や金銭貸借問題などの民事(簡易裁判所)
・離婚や相続問題などの家事(家庭裁判所)
の紛争を円満に解決するとういう、日本の国民性にあった紛争解決手段として定着し、長年にわたり国民の信頼を得てきています。
最近は、民間ADRなどの紛争解決手段が多様化していますが、裁判所が関わる調停制度を活用するメリットは、
@手続きが極めて簡単
A費用が安い
B話し合いによる公正・妥当な解決
C裁判官が調停主任として関与
D調停が成立すれば裁判をしたのと同じ法的効果
E秘密厳守
F調停委員は最高裁判所が専門知識や社会経験の豊かな人を任命
などです。
是非、調停制度を活用されることをおすすめします。
私の日曜日は、出来るだけ一万歩以上歩く事を心がけています。
歩くことは「うつ病」「認知症」「動脈硬化」「メタボリックシンドローム」などの予防、
更には「骨粗しょう症」「筋減少」などの老化防止にも効果的ですし、
周りの移り行く四季を感じ景色を楽しみながらの散歩はストレス解消になります。
歩くことを侮ってはいけません!
歩くって深いですよ。
最近の北さんぽコースは、御所までコース、円山公園から平安神宮までコース、
または去年買ったパスポートがあるので京都水族館へ行くこともありますよ。
京都水族館はサンショウウオがめずらしいですね。それからイルカショーもいいですがオットセイが、
まだまだショーまでいかないところがかわいらしいです。
大水槽もとても綺麗です。おすすめはクラゲ!めずらしいのが多く幻想的で癒されますよ。
散歩の途中でお見かけしましたら気軽にお声掛け下さい。
良ければ一緒に歩きませんか?
はじめまして 北さんこと”北代貞男”です。
皆さんからの相談を受けるに際して、”北代貞男”を少しでも知って頂こうとこのコーナーを設けてみました。
普段周りからは”北さん”と呼ばれることが多く、
その北さんのコラムで『北コラ』にしました。
北コラの記念すべき1回目は・・・
「北さんお薦めの本」としまして、『三国志』を少し紹介します。
『三国志』といえば、最近では映画化されたりゲームソフトになったりと、皆さんご存知の方が多いと思います。
その『三国志』と私が出会ったのは、顧問先の部長さんの出版披露パーティーでのことでした。
出版された本が、三国志の登場人物”趙雲”について書かれた小説であり、部長さんに「三国志を知らんのか!」
と言われ、吉川英治さんの『三国志』を読み始めたのがきっかけでした。
非常に上手く脚色されているので面白くなり、横山光輝さんの漫画も読むようになり、はまってしまいました。
『三国志』・・・魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)の三国が争覇した、三国時代の物語。
そこに出てくる”趙雲”とは、蜀の宿将(経験に富んだ、すぐれた将軍)、五虚大将軍の一人で、いろいろな主君に仕えるが、
「誰も仕えるべき器ではない」と主君を変えるうちに、主人公である”玄徳”と主従関係となります。
その”趙雲”という人物は、槍を振り回して多くの軍勢をいとも簡単に蹴散らす、”かっこいい人”なんです。
かなり豪法で漫画では男前のええ奴なんです!
三国志のような人間味のある小説は、子供たちにも絶対読んで欲しいものです。
そんな三国志の趙雲のような強い男にあこがれますね〜
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